先日、ラジオで「男と女はどちらがトクか?」っていうテーマで番組をやっていた。
僕は冒頭を聴いただけなので、どんな内容の番組だったのか知らないけど、その問いかけ自体が、何だか歪んでるなって思ったんです。
娯楽番組に目くじら立てるなって感じもするけど、会話の中で出てくる冗談とか男女不平等に関する社会問題を取り沙汰していたならともかく、日常生活における男女の損得勘定なんて、わざわざ番組のテーマにするのは、“世の中の気分”を煽りやすいマス・メディアにしてはちょっと自覚が足らないんじゃないのかなぁ。…僕の頭がカタイだけですかねぇ。
僕自身にしても、自分が過去に思い描いていたほどパッとしないなぁとか思うことがあったり、特定のことに関して勝ち負けや損得で一喜一憂することはあっても、生活全般について考えたら他人と比較できるものではないと思うんですよね。
当たり前だけど、どうアガいたところで自分自身から抜け出して、他者の経験をするなんてことはできないので、経験できることに不平等があっても、例えば同じ経験から喚起されることにしても人それぞれ異なるわけで、それはすなわち“経験の価値”を一般的な尺度で測定することなんてできないってことですよね。
自分という“乗り物”を乗り換えることは絶対的にできないっていう絶望感と、それでも自分という経験は、他の誰も経験することができないこれ一回きりのものだって了解するところから、希望とか自律性や他者を尊重する気持ち、ひいては人生の価値って生まれると思うんです。
とは言え、そんな風に考えるようになったのは最近だし、僕も人を羨んだり、他者の目に踊らされる性分は抜けきってない感じもあるんですけど…。
- 2007/12/07(金) 23:56:28|
- コトバ・認識研究部|
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