Food for Thought

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ネコガクール 5時限目

ワタシの家のネコは用をたした後にプラスチック製のトイレの壁面をひとしきり引掻くんです。

どうやら土をかけているつもりになっているらしく、“それはプラスチックだから、そんなことをしてもムダだよ”と言ってあげたところで、ネコの耳に念仏なんですね。

ネコがそんな行動を取ると、彼らを信望するワタシとしてはちょっと落ち着かない気持ちになったりもするのですが、英語でLet the cat out of the bag(ネコをバッグから出す)と言えば、“前もってこっそり教える”という意味にもなるように、実はネコの方もワタシたち人間の行動のどこかをスットンキョウに感じていて、“キミたちがしていることはコレと同じようなもんだよ”と身をもって教えようとしてくれているのかもしれないと思ったりするわけです。

…と考えてみたところで、ネコとコトバを交わせない以上、ここから先は人間が自覚できないことを探し当てようという試みになるわけで、それこそネコにでも化けてみないと困難なようにも思われますが、恐らくはいわゆる合理的な理性と非合理的な感情が織り成すチグハグな状況にそのヒントが隠されているのではないでしょうか。

ちょっと冷静になれば適切ではないと解る言動をしてしまったり、本来はどうでもいいような他者の活動に対して過剰に反応したり…。

…とここまで考えて思ったのは、普段は心に矛盾をきたすことなくクールに決めているように見受けられるネコが、今日もプラスチックのトイレを引掻きながら言わんとすることは、ひょっとすると、“わかっちゃいるけど、やめられないの〜。”と、さも同じ穴のムジナのようなフリをして、ついつい小難しく考えてしまいがちなワタシを安心させようとしてくれているのかもしれません。

いやはや…、ますますネコには頭が下がります。



  1. 2007/10/23(火) 00:22:15|
  2. コトバ・認識研究部|
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