Food for Thought

気になった言葉とか、自前のイラストとか、デザインとか。

「朱霊たち」を観て

黄金町にある映画館シネマ・ジャック&ベティで、5月4日まで上映されている「朱霊たち」を観た。

主人公の子供が日常的世界から、難病者たちが隔離されている特殊な空間に迷い込み、そこで出会った人たちとの交流や、冒険的な体験、感情の揺れ動きなどの非日常的な経験を経て、また日常に戻ってくるという、おとぎ話的な物語を土台に、さまざまなイメージが重ねあわせられながら、詩的な余韻のある、とても素晴らしい映画だった。

前回のネコガクールで、“胎内回帰願望”なんて書いたせいで、そのことが、映画の中心的なモチーフのひとつのように思えてしまって仕方なかったけど、実際の論点として語られている、“ココロがカタチを遠ざけ、カタチがココロを裏切る”というコトバに関して、特に現代人の脳は、溢れかえる情報の中で、多くの感受性を単純化してしまっているんだろうななどと、改めていろいろ考えさせられた。

それにしても、お客さんが少なかった…。こんな芸術的な映画に足を運ぶ人が少ないのは、何だかちょっと残念に思えた。



イラストは、映画とは関係ないけど、触発されたイメージ(?)ということで…。

  1. 2007/04/30(月) 20:03:55|
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ネコガクール 3時限目

先日、うらなか書房の花代さんから、ネコは狭いところにハマりたがるものかどうかと訊かれて、どうも若いうちは、コソコソしたいようですよなどと答えてしまいましたが、ネコガクールの会長候補だったワタシとしたことが、全くもってウカツでした。

前回にネコはノスタルジーに惑わされないと述べてしまったのは、どうやらワタシの思い過ごしだったようです。そう、彼らがテレビの裏やら、押入れの奥やら、引き出しの中やら、やたらと狭っちくて、ややこしいところに引きこもりたがるのは、ノスタルジー、それも“胎内回帰願望”のあらわれではないかと、おかげさまで思い当たったんですね。

そこでワタシは、その他の生き物の事情には、とんと疎いものの、人間もネコもノスタルジーを感じるということは、恐らくは、この宇宙には、増大するエントロピーに対抗する“ノスタルジーの法則”なるものが、強く働いているのではないかと、勝手にヒヤクして推測したのです。

ノスタルジーの法則とは、言わば“もといた場所に帰りたい”という願望を持っているかのような物質などのふるまいについて説明するもので、万有引力との関連性も見出されるかもしれない法則なのですが、これを推し進めていくと、宇宙創成期への回帰願望になり、すなわち、今のこの世界は、ビッグバンでバラけてしまったもとの状態を探しあっているとも言えるのではないかと考えられるワケです。

“あれ?キミってビッグバンの前、隣町にいたジェーンちゃんじゃない?
大岸ジェーンちゃん…だよね?”
“やめて!アンタなんか知らないわ!
イヤッ、ちょっと触らないでってばもう、エッチ!”

そんな調子で、物質はくっついたり、離れたり、過ちを繰り返したりしながらも、この宇宙は進化して、やがて地球が誕生し、今ワタシたちがここにいるということなのでしょうね。

回帰願望のすり替えとして、未来への“完全なる秩序”を希求しつつ人間が奮闘しているのを尻目に、ネコは、エントロピーに逆らうなんて、ムチャな話だと悟りを開くトシゴロになると、エンガワでトロトロ、ケ・セラ・セラと過ごしているように見せかけながら、実は他の星に住む同朋に交信を試みているのかもしれません。

イヤ〜、ネコには、やっぱり恐れ入っちゃいますね。




そうか…。“エントロ”って、エンガワでトロトロしながら、ピーッと宇宙と交信することを言うんだろうな…。
この絵は数年前にウチウチで作ったCDのジャケットなんですけどね。自分で描いておいて何だけど、エンガワにネコいるし…。
アライさん、どうしてるかなぁ…。

それで今回は、人が酒を飲むのは、ノスタルジーに浸りたいからであるということを端的に物語っている映像をご紹介しておきたいと思います。

Guiness(00:50)

  1. 2007/04/24(火) 21:37:51|
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カネタダイクオ in スウェーデン

You Tubeで行く「カネタダイクオ 世界の旅」!!

今回は、スウェーデン王国です。

スウェーデンと言えば…、そう“天国と地獄”ですね。
“天国と地獄”と言えば、イタリア映画「Svezia, Inferno e Paradiso」です。

1968年に公開されたこの映画のピエロ・ウミリアーニさんによるサウンド・トラックときたら、基調の旋律を隠し味のように駆使しながら、ジャズ風、ボッサ風、ロック風など、ヨリドリミドリなスタイルにアレンジしつつも、全体としての統一感は失わず、まるでフラクタル幾何学で熟成させた音楽玉手箱とでもいうような神ワザ的作品に仕上がっていて、それはもうイタリア映画音楽史上にサンゼンと輝く最高傑作と言っても過言ではないに違いないに違いなくもないに違いないんじゃないかと思うんですね。

ということで、今回は春の特番として、You Tubeからピックアップしたこちらの映画の断片ムービーを3本ご紹介します。

特番なので、途中CMをはさみます。今ドキはCMは飛ばして見られる方が多いようですが、ここはふたつこらえて、スウェーデンという王国が、天国なのか、はたまた地獄なのかについて、思い巡らすひと時をお過ごしいただければと思います。

こちらの“テンゴクとジゴク絵図”の下から、ど〜ぞ〜!




SVEZIA, INFERNO E PARADISO "Topless Party"
(01:10)
この映画の邦題って“天国か地獄か フリーセックス地帯を行く”というみたいだけど、いったいどんなジャンルとして公開されたのか気になるところです。

CM/COMVIQ
(00:42)
アップ・トゥ・デートな“天国と地獄”。…と言うか修羅場?

Mah na' Mah na'
(01:12)
それにしても、このナレーション…。映画自体は観たことないけど、まぁいいっかって感じかな…。
ところで“Mah na'”って、どういう意味なんでしょうね?
ポリネシアにフーナという宗教があって、生命の“気”みたいな意味として、“Mana”というコトバがあるらしいけど、関係あるのかなぁ…。

hyundai
(00:46)
壊れちゃってるなぁ…。
ユーモアって、それを共有する者同士の感受性や成熟度を測るバロメータとも言えるんでしょうね。

SVEZIA, INFERNO E PARADISO
(03:48)
これは、イタリアのRight tempoレーベルから、編集・再リリースされたアルバムには収録されていない曲なんですね。そこでRight tempoのプロデューサーであり、アーティストでもあるGak Satoさんにお伺いしてみたところ、The Primitivesの“I'incidente”という曲なのだそうで、イタリアでは、当時とてもヒットしたらしいです。投げ出すようなヴォーカルがクール!

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オマケ
Lady Magnolia (03:57)
何だかスウェーデン特番だか、ピエロ・ウミリアーニ特集だかわからなくなっちゃったけど、せっかくだからオマケで。
こんなフルートは、いかがっすか?

  1. 2007/04/20(金) 14:41:37|
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第50回 春のスイエイ選手権



[第50回 春のスイエイ選手権]の続きを読む
  1. 2007/04/17(火) 00:57:05|
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